キャッシュという言葉を聞いたことがありますか?
現金という意味の「キャッシュ」ではありません。
今回ご紹介する「キャッシュ」は、例えばこんな場面で使われる言葉です。
〜ウェブ制作のお仕事で
お客様からホームページ修正のご依頼をいただき、制作サイドが確かに修正を反映しました。にもかかわらず、お客様のブラウザで見ると修正が反映されていません。
当然お客様は「お願いしたところが修正されてない・・・!」とおっしゃいますよね。そんなとき、制作サイドがこう言います。「キャッシュが残っているかもしれないので、再読み込みをしてみてください。」と。
このやりとりで「キャッシュって何だかパソコンに残るものなのね」となんとなくお分かりかもしれないのですが、この「キャッシュ」についてちょっとだけ深掘ってご紹介したいと思います。
キャッシュとは?
あなたがパソコンのブラウザでURLを入力してホームページが表示されるまでの間、裏では1)ウェブサーバーにあるHTMLなどのデータをあなたのパソコンに読み込む→2)ブラウザがそのデータを人が見る用に変換→3)ホームページ表示というプロセスが動いています(詳しくは「なぜ私のパソコンでホームページを見ることができるの?」「ブラウザって何?」を参照)。
このプロセスの中で、1)の「HTMLなどの表示に必要なデータをパソコンに読み込む」という作業はとても時間のかかること。処理速度の遅いパソコンだと、文字は表示できているのに画像がまだ表示されていなかったりしてやきもきしたことはありませんか?気に入ったサイトだったら何度も見に行ったりしたいのに、この時間のかかる読み込み作業を毎回毎回やっていたらどんどん時間と負担とストレスがかかってしまいます。
そこで、そんな負担のかかる作業をできるだけ少なくするために、ブラウザは過去に1度表示したページの情報を覚えておくことができてしまうのです!便利ですね。
このブラウザの記憶のことを「キャッシュ」といいます。ブラウザが一度読み込んだ情報を覚えておいてくれることで、同じページをまた見たときにホームページが表示されるまでの時間を短縮できているんです。
キャッシュの落とし穴
ブラウザがキャッシュを残してくれることによって、表示速度が早くなって便利!・・・なのですが、問題がひとつ。
一度読み込んだページのキャッシュが残っていると、その後にページの情報が更新されたとしても昔のキャッシュが残っていて、新しい情報が表示されないことがあるのです・・・。キャッシュが残っていることによって画像が古いままだったり、修正したはずのテキストが変わらなかったり、少し動きがおかしかったりという事態が発生してしまいます。
冒頭の例の場合、もしキャッシュという概念を知らなかったら、そりゃ修正してないでしょって思いますよね・・・。
修正していても表示されないこともあるんです。と、これで分かっていただけましたでしょうか。
キャッシュクリア!!
残っているキャッシュをクリアすることを「キャッシュクリア」と言います。キャッシュがない状態になればブラウザは新たに情報を読み込むので、以前の情報が表示されることはありません。
キャッシュクリアの方法は各ブラウザによって違いますが、例えばGoogle Chromeであればメニューのツールの「閲覧履歴を消去」でクリアすることができます。詳しくは各ブラウザのキャッシュクリアの方法を参照してください。
キャッシュクリアの方法→Google Chromeの場合/Fire Foxの場合/Safariの場合/Internet Explorerの場合
ただ、毎度毎度「メニュー→ツール→閲覧履歴消去」をするのはさすがに面倒なので、もっとカンタンな方法があります!
その方法とは、ブラウザの「更新ボタン」を押すだけ!(IEであればF5キーを押すだけでも更新できます。)更新ボタンの場所はブラウザによって違いますが、だいたい右上か左上にあるはずです。
更新ボタンのクリックは完全なるキャッシュクリアではないのですが、何度か更新ボタンをクリックすればブラウザが新しい情報を読み込んでくれます。だいたいの場合、ちょっとページをリフレッシュしたいときなどはブラウザのメニューからの面倒なキャッシュクリアでなくても、「更新ボタン」を押すだけで最新の情報を表示させることができます。
もしあなたに冒頭の例のような状況があったなら、表示が切り替わらない場合はぜひ何度か更新をクリックしてみてくださいね。
↓ Google Chromeの更新ボタン
↓ Fire Foxの更新ボタン
↓ Sfariの更新ボタン
↓ Internet Explorerの更新ボタン