こんにちは。Webデザイナーの斧山です。
今回は個人的に興味津々な明治・大正時代のデザインについてです。
明治・大正の時代は長い鎖国が終わり、習慣や制度が大きく変わった時代です。人々はまげを落とし、ザンギリ頭にシルクハット。着物を脱ぎ、スーツを着るようになりました。
以前このブログで江戸時代のグラフィックデザインとして江戸時代の宣伝手法などをご紹介しましたが、明治・大正は江戸時代に始まったマス広告をより進展させた時代でもあります。
看板や引札(今で言うチラシのようなもの)のほか、歌舞伎のセリフに商品名や社名を入れてもらうタイアップ的広告も江戸時代に始まり、明治・大正ではその数が飛躍的に増えました。グラッフィクデザインも三越など百貨店を中心に西洋のデザイン様式を取り入れたものが見受けられるようになりました。それでは早速見ていきましょう。
蘭字
明治・大正時代には、日本茶や生糸などを海外へ輸出し、外貨を稼いでいました。それらの輸出品には英字を用いた輸出商標がデザインされていました。これを蘭字といい当時の西洋と日本のデザインが融合した、おもしろいデザインを見ることができます。

出典:http://www.y-pf.co.jp/

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マッチ箱のラベルデザイン
大正時代から昭和初期頃、レストラン、カフェ、ホテルなどの様々な業種の広告として制作さたマッチ箱のラベルの紹介です。レトロな雰囲気すごくかわいいですね。


出典:http://dailynewsagency.com/

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森永 ミルクキャラメル 新聞広告
大正3年に森永が発売したミルクキャラメルの新聞広告。制作したのは当時森永に在籍していた大正、戦前に活躍したコピーライター、片岡敏郎の作品。

出典:http://www.nttcom.co.jp/

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杉浦非水
デザインを本職とするデザイナーが現れたのも明治・大正時代でした。彼らは、西洋のデザインや美術様式をふんだんに取り入れ、明治以降のグラフィックデザインを牽引しました。
なかでも有名なのが、三越呉服店のポスターなどを手掛けた杉浦非水です。ここでは杉浦さんの作品をいくつかご紹介します。

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