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バナーって何?

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今回は「バナー」についてご紹介したいと思います。
「バナー」って、きいたことがありますか?

バナー(Banner)は、そのまま訳すと「旗」や「横断幕」や「のぼり」という意味。
のぼりと聞いて思い浮かべるのは、不動産屋さんや花屋さんなどのいろいろなお店の前でぱたぱたと風になびいているアレですよね。
ウェブのバナーも似たようなもの。ホームページ上にある「のぼり」のようなものです。(なぜのぼりのようなものなのかは後述「バナーの役割とは?」でご説明します。)

こういうものをバナーと呼ぶ

では何をバナーと呼ぶのか、説明するより見てもらった方が早いですね。
例えばこちら。

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↑これは「ジョルダン」という電車の乗り換え案内サービスのホームページですが、こんなところにバナーが表示されていたりします。

また、こちら↓は「無印良品」のホームページ。

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こんなふうにホームページ内のいろいろなところにバナーが設置されています。

見ての通り、バナーとは文字や写真や絵でつくられた画像です。
そして、バナー画像をクリックすると他のサイトにリンクしたり、同じサイト内の別のページにリンクしたりします。
いろいろなホームページを見たことがあれば、どこかで目にしたことがあるのではないでしょうか?

バナーの役割とは?

先ほどバナーはホームページ上の「のぼり」のようなものだとご紹介しました。
そこで、実際の道路で考えたときにのぼりのあるなしで何が違うか考えてみたいと思います。

想像してください。あなたがよく通る道沿いに「それからCAFE」という路面店があったとします。 お店のまわりにいくつか似たような店があり、看板もあまり目立つ方ではありません。 あなたがこの道をこのまままっすぐ歩いていくと「それからCAFE」の前を通ります。

——のぼりがない場合
「それからCAFE」に行ったことがないあなたは、「それからCAFE」の前を通っても街並の一部としてとくに気にせずに通りすぎます。これまでもこれからもなにかきっかけがない限り興味が湧くことはないでしょう。

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——のぼりがある場合
あなたがいつも通る道に、ぱたぱたとはためくのぼりが立っています。
のぼりには「挽きたてのおいしいコーヒーはいかがですか?それからCAFE」という文字が書かれています。おいしそうなコーヒーの写真が載っていればさらに魅力的に感じるかもしれません。
コーヒー好きなあなたは「お?ここにこんな店あったんだ。おいしそう。行ってみようかな・・・」と「それからCAFE」に入っていきました。

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・・・さて、のぼりがない場合とある場合で何が違いますか?
のぼりがない場合、お店に来るのは常連さんか、お店のことを誰かから紹介されたか、グルメサイトでカフェを調べたらここだったというお客さんがほとんどのはずで、どこかにいくためにお店の前を通り過ぎていく人がたくさんいるはず。
でものぼりがあった場合、のぼりにその人が気になる言葉が書かれていたら、お店の外観だけでは伝わらない魅力が伝わったら?いつもは気づいてくれない人がお店に来てくれる可能性が高まりますよね。

ウェブ上のバナーも同じです。バナーなどの入り口がない場合、誰かが、あるサイトのページ(ページAとします)に来るには検索をするか、ブラウザにURLを直接打ち込むか、誰かに「これ見て!」と教えてもらうしかありません。でももし、ページBにバナーが設置してあれば・・・? ページBを見た人がバナーに書かれた文字や写真に興味を持てば、ページAを見に来てくれる可能性が高まりますよね。

ページAの内容に興味のある人に向けて、訴求力の高いバナーを設置することで他のサイトや他のページからページAに来てもらう。これがバナーの目的です。ただキレイで目立つ画像が表示されているだけではないんですね。

バナーのルール?

バナー画像を作るのに、とくにルールはありません。(一昔前には通例のサイズがあったようですが今ではサイトによって、掲載する場所によっていろいろなサイズがあります。)
強いて言うなら、バナーはクリックされないと意味がないので、そのページに来てほしい人にとって魅力的な文字なり画像なりで「あなたの目的のものがココにあるよ!」と伝わらないと意味がないと思います。
一般的によく見かけるバナーは四角い形をしていたり、クリックできることがわかるようなデザインになっていますよね?そうなっていない、例えばまるでタイトル画像かのうような、ただの写真かのような画像だったら、偶然でもないかぎりクリックしようとは思いません。
とくにそれがお金を払っている広告バナーだったら、クリックされないのは死活問題ですよね。

バナーはだいたいが小さな画像です。でも、バナーを作るのはとても難しいことです。
安い!や無料!のようなうたい文句であれば「ただただギラギラした赤と黄色の画像」や「チカチカ動いている画像」にして目立たせればよいものもあるかもしれません。でも最近は見る人の目も肥えていて、逆にそんなにギラギラとした、広告!という感じのバナーは警戒されてしうことが多いように感じます。

私たち制作者がバナーを作るときには、そのバナーをクリックしてもらうために、文字や画像をごくごく小さな範囲に収めつつ、魅力を伝えるためにはどうしたらよいか?と、かなりの試行錯誤を重ねたりしているのです。

この記事を書いた人

佐山祐紀

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