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オウンドメディアの活かし方

近年、弊社のWebサイト制作案件ではオウンドメディアを導入する事例が非常に増えています。SNSを始めとした情報発信ツールが乱立する中、オウンドメディアをどのように使えば効果的なのか、オウンドメディアの活かし方について考えてみたいと思います。

オウンドメディアとは

メディアというとWebマガジンやニュースサイトを思い浮かべてしまいがちですが、オウンドメディアはもう少し身近なものです。ホームページやブログはもちろん、広報誌やカタログといった、従来から利用されてきた紙のメディアも広い意味ではオウンドメディアと言えます。

オウンドメディアとはつまり、「企業が自社で所有し独自の情報を発信することで訪問者との関係を築くことを目的とするメディア」ということができます。

テレビ、雑誌、ラジオなどのマスメディアによる広告に以前ほどの効果を期待できなくなる一方、企業はインターネットを通じた情報発信という手段を手に入れました。オウンドメディアの登場はこれまで広告を利用することができなかった中小企業にとっては、マス広告に対抗するチャンスと言えます。

オウンドメディアを活かすポイントとは?

発信する情報もデザインも自社で決められるオウンドメディアは便利なツールですが、どのような情報を発信するか、という点には注意が必要です。

ターゲットを絞ることはもちろん大切ですが、より重要なのはそのターゲットがマーケティングのどのフェーズにいるかを確認することです。

自社のサービスや商品を、”認知”してもらいたい段階なのか、すでにサービスや商品を知っている人に”ファン”になってもらいたい段階なのか、によって発信するべき情報は異なります。 例えば、”認知”してもらいたいということであれば、サービスや商品にまつわるノウハウ紹介や興味を引く話題が、”ファン”になってもらいたいならサービスや商品の開発背景や、サービスの体験者、商品の購入者が実際に使った感想をシェアできるコンテンツなどが有効です。

カスタマージャーニーマップを作って、どのような情報、コンテンツが有効なのかを見定めて、メディア運営することが重要です。

どのくらいの頻度で更新するべき?

Webメディアやニュースサイトは毎日数十件単位で最新記事が更新されますが、オウンドメディアの最適な更新頻度はどのくらいなのでしょうか?WebDesigning 2016年10月号、P46に掲載されている、オウンドメディア担当者、マーケター、ライター、233名を対象としたアンケートによると下のような結果が出ています。

Q
記事更新の頻度はどのくらい?

A.
月に数回 46%
毎日   31%
週に数回 23%

※WebDesigning 2016年10月号より引用

コンテンツによっては更新できる頻度にも制限があるため、正解はないと思いますが、何よりも更新を続けることが重要です。オウンドメディアを担当している人でさえ、継続していける頻度は月に数回というのが現実なのだと思います。中小企業であれば、オウンドメディアの専任者がいることは稀で広報や営業の担当者が兼務するケースも多いと思います。

自社で継続できそうな更新頻度を予め設定し、あわせてリリース前に数ヶ月先までのコンテンツ案をタイトルと見出しだけでも作成しておくとスムーズに運用できます。 情報発信は思いついた時にするのではなく、1ヶ月前に次月の更新予定表を作成するなど、計画的を立てるとより運用しやすくなります。


コンテンツSEOが主流となった今、オウンドメディアはSEO効果をもたらしてくれますが、一方で有益な記事のストックは企業の資産にもなります。マーケティングの観点でもブランディングの観点でも有益なコンテンツ、オウンドメディアを是非、活用してください。

この記事を書いた人

永井史威

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