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クリエイター交流会参加レポート@世田谷ものづくり学校

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はじめに

納得のいくアウトプットを生み続けるためには、自身での勉強はもちろんですが、質のいい情報や人との出会いが欠かせなと思う今日この頃。少し検索するだけでも、クリエイター同志の交流会などのイベントや勉強会などかなりの数ヒットするのですが、参加する(しかも1人で)のは、意外と勇気がいるもので「気になるけど、今はいっか…」と見送ってきたこと多数…。

今回はそんな過去に終止符を打つべく、クリエイター交流会に行ってまいりました。
新年度に向けて、さまざまなイベントや勉強会が開催されるこれからの季節、本レポートがみなさんの一歩踏み出すきっかけになると幸いです!

意外と多かった! おひとり様参加。

今回参加してきたのは、コペンカレッジが主催の〈クリエイター交流会 Vol.5〉。廃校となった旧池尻中学校舎を世田谷区から借り受け誕生した〈世田谷ものづくり学校〉での開催です。

かつての教室が現在はクリエイターやデザイナーのオフィスとなっている〈世田谷ものづくり学校〉は、プロダクト、デザイン、音楽、映画、サービスなど多岐にわたる分野のクリエイターが入居し活動をしています。実際に訪れてみると、一般の人でも借りられるスペースがあったり、展示会、イベント、勉強会、そして撮影などが連日されていたり、カフェがあったりと、活気のある大人の学び舎の感。そのまま使われている下駄箱や水飲み場などに郷愁の念を感じながらも、かつては図書館だったという交流会会場へ向かいました。

《4時間も時間があるけど、1人での参加だと「間」が持たないのではないだろうか?》

そんな不安を抱きながら受付に並ぶと、予想を反して私のように一人で来ている人が多い! 名札に書いた名前と職種を最初の会話のきっかけにするだけでも、十分にコミュニケーションが取れることに気づいてからは、当初の戸惑いもなくなり、参加している方とどんどん話しをすることができました。

チーム対抗のゲームやビュッフェスタイルの料理や飲み物(大きなクーラーボックスからご自由に!というフランクなスタイル)もたくさんあり、4時間の「間」問題は杞憂でした。

主催のコペンカレッジ代表のよっぴーこと堀之内千恵さん(右側)による乾杯。
左手下に写る男性二人は、デザートのチョコレートファウンテンを作成中

怒涛の自己紹介で見えてきた、交流会の醍醐味

「クリエイター」と冠しているイベント名ですが、「クリエイターに興味のある方、目指す方でも大丈夫です」と説明書きがあったためか、当日はライター、編集者、Webデザイナー、プロダクトデザイナーから、イベントプランナーやアクセサリーの制作をしている作家さん、そして声優さんやアーティストのマネージメントをしている方(!)までかなり幅広い職種の方々が参加されていました。

今まで抱いていた「クリエイター像」を打ち砕かれるようなパワーあふれる多くの人と、自己紹介&どんなクリエイティブをしている(したいと思っている)のかを繰り返し話すことで、最初はぼんやりとしたことしか言えなかったのですが、最後には「これから何をやりたいか」などが端的に言えるようになったのは大きな収穫でした。

何か得て帰りたいという想いがあるからこそ話を具体的に掘り下げようとするし、初めて出会うからこそ臆さずに初歩的な質問ができる――交流会参加の醍醐味を体感しました。

当日は60人ほどが参加。BGMが聞こえなくなるほどの盛り上がりでした。

「場」がもたらしてくれるもの

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今回参加した交流会には、参加者のポートフォリオを展示するスペースもありました。
中でも目を引いたのが、磁器タイルを加工してアクセサリーを制作しているTAGAKUさん。「様々な釉薬によって生まれる程よい光沢と深みのある色合いには偶然が生み出す楽しさがある」という味わい深いお話を伺いながら、一つひとつハンドメイドされている丁寧な仕事ぶりに触れることができました。

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また、子供たちにペイントを楽しんでもらう活動を企画&運営されているイベントプランナーの方の話を聞くと、平日は塗装関連の仕事をしているとのこと。人生の時間そのものが「ペイント」というキーワードで紡がれており、仕事とプライベートがつながった生き方そのものに、しなやかさとクリエイティブな魅力を感じました。

TAGAKUさんもイベントプランナーの方もサイトやフェイスブックをお持ちなので、調ベようと思えば簡単に情報を入手できますが、実際にお会いし作品や実績を手に取って話をすることで、パソコンの画面からは伝わりきらない熱量や心地よい刺激をいただきました。

まとめ

日ごろ出会えないような方たちと「クリエイティブ」という一つのテーマで話ができたことで、充実の4時間を過ごせました。 単身での参加は、他の人と話すしかない&自分のペースで動けるので、意外にもおすすめだなというのが分かったのも大きな収穫です。 新しい視点やインプットがしたくなったとき、たまには本やパソコンを閉じて、交流会や勉強会に参加してみませんか? 春ははじまりの季節。普段とは違う回路の思考ができるようになったり、刺激的な出会いが訪れるかもしれません。

この記事を書いた人

杉山久美子

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