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ホームページを作る方法いろいろ

前回のブログでお伝えしたように、「ページのデータ」と「サーバ」と「ドメイン」さえあれば、ご自宅でホームページをつくることも可能です。しかし、専門知識を持っていない人が「ホームページを持ちたいな」と思ったときに、一からホームページをデザインして、コーディングをして、サーバ契約をして、ドメインを取得して・・・となると、そんなことを勉強する時間も作業する時間もなかなかないですよね。(時間がありあまっている人ならともかくとして)大人であれば本業のお仕事もあるでしょうし。

ということはやはり業者に頼むしかないのかな・・・ と、思われる方も多いと思うのですが、 実はホームページを作るにはいろいろな方法があります。 今回はホームページをつくるいろいろな方法(業者に頼むことも含めて)と、それぞれのメリットやデメリットをお伝えしたいと思います。どの方法が一番よい!というものではなく、あくまでもいろいろな状況によって選択肢も違うと思いますが、方法を決める際の参考にしていただければ幸いです。

ホームページをつくるいろいろな方法

ホームページを作る方法は、ひとつではありません。
例えば、下記のような選択肢があります。

  • 市販の作成ソフトなどを購入してゼロから自分で作る
  • CMSサービス(簡単にホームページを作れるネット上のサービス)を利用して自分で作る
  • プロの専門業者に依頼する
  • パソコンの得意な知人に作ってもらう

これらを、カンタン度(★が多い方がカンタンに作れる)、プロっぽさ(デザイン性やコンテンツなどがちゃんとしていて本物っぽいものが★が多い)、コスト、などで比べてみたいと思います。

いろいろな作成方法 特徴 カンタン度 プロっぽさ かかるコスト
市販の作成ソフトなどを購入してゼロから自分で作る 市販のホームページ作成ソフトは様々なものがありますが、だいたい同じような感じ(だと思います)。ただ、結局はHTMLとCSSやデザインの知識がないと、思うようには作れなかったりします。HTMLの基礎が分かっているならよいかもしれませんが、初心者の場合は時間も労力もかなりかかる可能性が高いです。サーバ契約をして、ドメインを取得して・・・道のりは遠い。時間がありあまっていて趣味でやりたい人ならよいかもしれませんが、現実的ではないかもしれません。
【メリット】 コストが安いこと。専門知識を身につける事ができる。好きなようにできる。
【デメリット】 時間と労力がとてもとてもかかる。わりに、本格的なものをつくるのは難しい。
★☆☆☆☆ ★☆☆☆☆ 作成ソフト購入費・サーバ・ドメイン代
CMSサービスを利用して自分で作る CMSとは、コンテンツマネージメントシステムの略で、簡単に言えば、HTMLなどの専門知識がない人でもわりと簡単にホームページが作れるもの。そのCMSを使って「CMSで簡単にホームページを作れる!」といったサービスが最近増えてきました。サーバとセットで提供されるものも多いため、サーバ契約などもいりません。価格は無料から少し高いものまでピンキリでいろいろ。操作方法もとってもカンタン!なものから、少し難しめのものまでいろいろです。「自分でつくる」という選択肢のなかでは、初心者でもつくれるという意味ではかなり現実的。
【メリット】 専門知識がなくても自分で作れる。デザインテンプレートから選べたりするのでデザインのセンスの善し悪しはあまり関係ない。サーバ契約などを自分でする必要がない。
【デメリット】 ある程度決まった形から作る事が多いため、自由度が制限される。原稿や写真などを用意したり、制作にある程度の時間がかかる。
★★★☆☆ ★★★☆☆ 無料〜ピンキリだが、比較的安いものが多い
プロの専門業者に依頼する お金があるのなら、一番手っ取り早いのは、ホームページ制作会社に依頼する方法。「ホームページ作成会社」などで検索すれば、掃いて捨てるほどいろんな会社が出てきます。ただ、制作会社といっても、ホームページ制作が本業ではなかったり、やりかたが怪しかったり、いろいろな会社があるので選び方には十分注意してもらいたいです。デメリットとしては、もちろん費用がかかること。価格はそれこそ会社によってピンキリ。安さを重視していい加減な対応をされる可能性もあるし、デザインにすごく力を入れている業者に高いギャラを払ってかっこよく作ってもらうのも自由。また、提案内容や見積り価格を比較検討できる「マッチングサイト」を利用するのもひとつの手。
【メリット】 デザインや構成が本格的なホームページを持つことができる。自分の要望、もしくはそれ以上のことが実現できる。公開後の更新などの面倒も見てもらえたりする。
【デメリット】 他の方法に比べてお金が高い。業者選びに失敗したらどうしよう。管理費や更新費などがかかる場合も。
★★★★☆ ★★★★★ 高い
パソコンの得意な知人に作ってもらう 仲のいい友達で、ホームページ作りができる人がいたら、その人脈を利用することもひとつの手です。今の時代、若い人であれば学校でHTMLやCSSを学んだ!という人も珍しくありません。しかし、絶対的に気をつけなければならないのは、ホームページは作ったら終わりじゃなく、公開したあともずっと「更新作業」というものが必要だということ。いくら知人・友人とはいえ、半永久的にあなたのために好意でやってくれることはないはず。このやり方で、関係を悪化させるケースはかなり多いのではないでしょうか。しかも、プロではない人が作ったホームページに手を加えるというのは、素人が作った家を土台にしてリフォームをするようなもの。大きな変更をしたいときに結局コストがかかってしまうこともあります。
【メリット】 業者より安い。自分の時間がほとんど奪われない。わがままも聞いてもらえる?
【デメリット】 公開後のメンテナンスが心配。高度な専門的な技術は実現できないことも。リニューアル時に困ることも。
★★★★☆ ★★☆☆☆ 知人しだい

いかがでしょうか?それぞれよいことも悪いこともありますよね。
どの方法を選択するのかを決めるには、まずパソコンやインターネットに対する自分の知識がどのくらいのレベルなのかを、知ることが大切です。
どうしてもお金がなくて、かわりに時間はありあまっているという人は、時間をかけて勉強してひたすら試行錯誤しながら 無料ソフトを使ってハンドメイドを試みるのもよいかもしれませんし、ホームページの重要性を強く感じている方でしたら、業者に頼むお金をかけてでも、あなたの会社やお店が何をしているのか?どんな想いを持っているのか?ということがちゃんと伝わる「本物のホームページ」を作った方がよいでしょう。はたまた、時間もコストもなくて、すぐにホームページを立ち上げたいけど、そこそこプロっぽいものにしたい!という場合は、CMSを提供しているサービス(「とりあえずHP」など)に頼るのも選択肢のひとつです。

どれを選択するのか、それは結局のところその人の価値観しだい。ですが、ホームページを情報源として、入り口としてさまざまなサービスを求める一般の方がどんどん増えている今の世の中で、ホームページを持っていないのは大きなチャンスを逃していることに違いありません。(クチコミだけで大人気のお店ももちろんありますが。)だからといって、どんなホームページでもあればいいというものではなくて、表示もくずれて、内容もよく分からないホームページでは何の魅力も感じないですよね。

インターネットを通じてホームページを見てくれる人に、ちゃんと伝わるホームページを持ちたいものですね。

この記事を書いた人

佐山祐紀

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