私が毎週行なっているディレクションワークの一つとして、教育系コラムの企画・作成があります。具体的には、コラムテーマ案を練り、できあがったコラムテーマ案をライターさんに原稿執筆依頼し、仕上がった原稿を校正してサイトにUPするまでが一連の流れになります。
教育系のコラム記事としては、SEO対策に成功しており、検索結果の1ページ目に表示される記事が多く、コンバージョンにつながるケースも少なくありません。今回はコラム記事作成にあたって最も重要な「テーマ案の作り方」について、普段実践している手順をご紹介したいと思います。
1.HOTなキーワードを調べる
まず前提として、担当しているクライアントの事業内容は、中高生をターゲットにした英語対策塾になります。特に、アメリカやカナダなどの海外大学への留学や、国内国際系大学(早稲田の国際教養や上智、ICUなど)を目指す中高生が主な対象になっています。第1STEPとして重要なのが、クライアントを取り巻くHOTなキーワードを徹底的にインターネットで調べることです!
例えば、昨今注目されているキーワードとして「リベラルアーツ」という言葉があります。アメリカの大学生は大学院進学を前提としたカリキュラムになっている大学が多いため、まずは大学在学中に幅広い教養を身につけよう! という目的から誕生したのが「リベラルアーツ大学」です。リベラルアーツは日本にも徐々に浸透してきており、国際教養大学や国際基督教大学、立命館アジア太平洋大学などがそれに当たります。
リベラルアーツという言葉自体は、広く一般的に浸透している言葉ではありませんが、海外志向が高く、英語に力を入れたいと考える中高生にとっては、HOTなキーワードと言えます。クライアントの業界や取り巻くキーワードを徹底的に調べることが、ターゲットに刺さるコンテンツを生み出すのに役立ちます! 試しに「リベラルアーツ大学」をテーマに企画を考えてみたいと思います。
2.ターゲットになりきって、Google検索しまくる!
次に重要なのが、ターゲットになりきることです。同英語対策塾の場合、ターゲットは「海外志向が高く、英語に力を入れていきたいと考える中高生」。仮に「リベラルアーツ」に興味がある学生が、リベラル・アーツについてインターネット検索したとき、どんな言葉でどんなことを調べるか? ぐるぐる想像を巡らせます。
こんな風に、思いつく限り、彼らの思考回路を想像し、それを元に、実際にGoogleで検索してみます。
その際大切にしているのが、必要に応じて彼らが使いそうな言い回しを想像して検索することです。例えば、リベラルアーツ大学でどんなことが学べるのか興味がある場合、「リベラルアーツ大学_学習内容」と検索するより、「リベラルアーツ_学べること」などの言葉の方が、直接検索しそうです。検索バーに実際に入れそうな言葉を入れてみるのが、ターゲットにHITするコラム記事作りに重要です。
3.コラム企画案とタイトルを作る
中高生になりきって検索しそうなことを考えたり、実際に検索してみたり下準備をしたら、コラム企画案の仕上げに入ります。
先ほどの検索時に、Yahoo!知恵袋で中高生が質問していたり、競合サイトに近しい内容で取り上げられていたりするのを参考にして、テーマ案として使えそうなアイディアをとりまとめて書き出します。
その際、タイトルはとても重要です。検索結果のタイトルの魅力によって、クリック数は大きく変動します。ターゲットにとって、どんなタイトルだとクリックしたくなるのかを想像します。あくまで、ターゲットが検索しそうな言葉でタイトルを考えることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最終的には、リベラルアーツから派生してさまざまな切り口のテーマ案に広がりました。このように、テーマ案のアイデアをストックしてヨコにタテに広げていくことで、一つのテーマでも、いくつもの異なる切り口のテーマ案を作っていくことができます。コラムを書く際のテーマ案を考えるときの参考にしていただければ幸いです。