ブランディング 基本の「き」 /

ブランディングにおけるWebサイトの役割ー前編

ロゴをはじめとしたCIツールや広告、はたまた店舗や接客サービスなどブランディングツールは多岐にわたります。近年ではほとんどの会社が自社のWebサイトを持っていますが、Webサイトは今や最も身近なブランディングツールと言えるのではないでしょうか。
今回はブランディングにおいてWebサイトがどのような役割を担うことができるのかについて考えてみたいと思います。

ブランドの機能

マーケティングの世界ではブランドの機能は次の4つだと言われています。

1.出所表示機能
2.品質表示機能
3.宣伝広告機能
4.資産価値機能

ぱっとイメージできない言葉もあるので、以下でそれぞれの意味を確認したいと思います。

1.出所表示機能

出所表示機能とはブランド名により、その製品のメーカーや流通業者が識別できる機能です。

例えば「PRIUS」というとトヨタ自動車のハイブリッド車だということを多くの人が知っていると思います。このような状態では車にわざわざ「トヨタ自動車製」と表示しなくても、どこの製品であるかが分かります。これを出所表記機能といいます。

2.品質表示機能

品質表示機能とはブランド名により、その製品の品質、価値などが判断できる機能です。

「PRIUS」が高度な技術力を誇るトヨタ自動車が、世界に先駆けて完成させた量産ハイブリッド車であることも多くの人が知っています。「PRIUS」という表示を見た人はおそらく「環境負荷の低いエコロジカルな車だ」と考えるでしょう。このように受け手に製品の品質を連想させる機能のことを品質表示機能といいます。

3.宣伝広告機能

宣伝広告機能とはブランド名が使用された商品やサービスを選択することを促す機能。ブランド名がメーカーや流通業者に対するイメージを向上させるような機能を指します。

例えば「PRIUS」に環境負荷の低い優れた車というイメージを抱いている消費者が、トヨタ自動車の他の車種についても「高い環境意識に基づいて設計されたいい車なんだろうな」と思ってしまうように、「PRIUS」というブランドがメーカーのイメージを向上させる、このような機能を宣伝広告機能といいます。

4.資産価値機能

ブランドのロゴや商標を使用し続けていると、上記のような機能が発揮され、その結果、知名度や信頼度が向上します。そして、いざ車を購入しようという時には「PRIUS」を買いたいという状態になります。この状態になると「PRIUS」はブランド化していて、企業の資産価値として機能を担うようになります。これをブランドの資産価値機能といいます。

ブランディングにおけるWebサイトの役割

ブランドが確立すると上記のような機能を発揮しますが、Webサイトはどのような役割を果たせるのでしょうか。今回は出所表示機能と品質表示機能について考察したいと思います。

出所表示機能について

出所表示機能も品質表示機能も広く捉えるとブランドが信頼を勝ち取るということだと思います。この製品は誰が作っているのか、どんな会社が作っているのか、また、この製品は本当に良いものなのか、価格に対して妥当な品質なのか、といった消費者が感じる不安を取り除くことが結果としてブランド構築に貢献すると言えるのではないでしょうか。

インターネットの世界は匿名性が高く、誰が作ったものなのかということがわかりにくくなりがちなメディアです。誰もが、著者のわからないブログは信用していいものかどうか疑ってしまい、反対にはっきりと署名の入ったブログや新聞社の記事であれば、これは信用できるものだ、と感じるでしょう。

匿名性が高いからこそ、どういった会社が運営しているサイトなのか、誰が作ったものなのか、といった出所をはっきりと表示することはブランディングに貢献するのではないかと考えられます。

中小企業であればスタッフのブログや会社の写真を掲載するといった、Webマーケテイングでよく紹介される手法はブランディングの観点から見ても効果があると言えそうです。

品質表示機能について

品質の良し悪しを判断するには、製品やサービスそのものに触れるのが最もはやく最も確実です。商品を包むパッケージ、サービスを扱う店舗では、商品・サービスに直接触れて品質を確かめることができます。

Webサイトではリアルなモノに触れることはできませんが、動画によって製品の詳細や実際に使ったときの様子を伝えることができます。時間や場所に関わらず、商品・サービスを消費者に体験してもらい、品質を伝えることができるのはWebサイトならではと言えます。

また、品質を示すブランディングのツールとしてカタログが挙げられますが、Appleを始めとしたメーカーのWebサイトには各製品の性能比較表が掲載されており、Webサイトがカタログとしての機能を果たすことは既に実証されています。

製品の品質を伝えるWebサイトならではの方法もあり、Webサイトはブランドの品質表示機能を援護するツールになると言えそうです。

まとめ

ブランディングというとデザインなどのイメージ部分だけにフォーカスされることが多く(実際にイメージは非常に大きな役割を担うのですが)、言葉や図をうまく使って説明することもブランドを構築するには重要なことです。

次回はブランドが持つ宣伝広告機能や資産価値機能に対してWebサイトがどのような役割を果たせるかを考察したいと思います。

この記事を書いた人

nagai

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